今回は『一週間でピアノ弾き語りができる練習方法 コードで「LET IT BE」に挑戦!』
前の記事でお話しした事を頭に入れて、さっそく曲に挑戦してみましょう!
独学でピアノ弾き語りを練習するには、まず曲に挑戦して楽しむ事が大切です。
その中から沢山の理論や技術テクニックを学んでいきましょう!
こちらの記事を読んでからだと理解しやすいです!
誰でも出来るピアノ弾き語り練習講座①コードを覚えてらくらく伴奏
楽譜を使わなピアノ弾き語り練習方法 ビートルズの「LADY MADONNA」に挑戦!
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一週間でピアノ弾き語りができる練習方法「LET IT BE」に挑戦!
まずBEATLESのLET IT BEを聴いて見ましょう!
初心者の方には吉報!
この曲に出てくるキーはCです。つまり白鍵盤のみで弾けるのはありがたいですね。
出てくるコードはC、G、Am、F(一箇所B♭が出てくるかな)のみでこの基本的なコードだけで名曲を弾けてしまうんです。何より4つの主要コードで歴史に残る名曲を作ってしまうポール・マッカートニーが神ですね。
ちなみに、私が生まれて初めて習得したピアノ弾き語り楽曲が「LET IT BE」です。この1曲をマスターすれば不思議なくらい別の曲も簡単に弾けるようになっていると思います!
まず、この曲のイントロで出てくるC、G、Am、F。
この4つのコードの流れが出来てしまえば、この曲の7割は出来たと思って下さい!
【YouTubeチャンネル】誰でも簡単にできるピアノ弾き語り講座
ドラムとベースに合わせてBEATLESの『LET IT BE』を弾いてみよう!
下の表を見てみましょう。
イントロ
1小節目 | 2小節目 | 3小節目 | 4小節目 |
C C / G G | Am Am / F F | C C / G G | F F / C |
イントロの1小節目はCとGになるので1コードを2拍づつ弾いてみましょう。
※ど頭のCは小指で1オクターブ上のドも同時に弾きましょう!
とここで気になるのがコードの押さえ方です。
Cはドミソ GはソシレになりますがGの時にシレソと押さえています。
コードを弾く時にどのように押さえるかというのをボイシングと言いいます。このボイシングをどうするかというのは各アーティストのセンスによる事が多いと思います。
ボイシングの種類
・トップの音(今回のGであればソがトップの音)をメロディの役割にする
➡️リフなど多様性がある。伴奏もメロディアスにできる
・歌の主旋をトップの音に合わせる
➡️歌の音程が取りやすい
・前のコードからの移行をスムーズにするため
(今回の場合、Cのドミソからであればソは固定しドとミのみをシとレに移行するだけで良い。ソシレと弾くには手元を随分動かさなければいけない!)
➡️手元を見なくても演奏しやすい
などなど。
LET IT BEの場合は、このイントロを歌いながら弾く事にもなりますので、出来るだけコード移行時に手元を動かさずにすむボイシングが良いかもしれないですね。
では、曲に戻りましょう!
2小節目はAm。
ここでAmを2回弾いた後、Fへいく前にトップのラのみソへ移行したコードが出てきます(右手はAmで左手ベースのみGを入れるも良し)。
コードのトップ音がメロディ的な役割をしている訳ですが、このコードをAm7と言います。(ルート音から数えて7番目の音※7度、もしくはルート音から一音低い音が入ったコード)
そしてFへ。
Fではトップの音ではなく一番下のドをレにする事で経過音的にF6というコードを挟んでいます(ルート音から6番目の音※6度)
早くも折り返し地点です!
3小節目は同じくCとGをへてFへいきます。
そして初の難関が出てきます。でも出来たらとても気持ちいい部分!
Fでチャーン、チャン、チャン、チャーンでC。このチャンの部分。
ここは運指がポイントになります!
①を中指と小指、②を人差し指と薬指、③親指と中指でやってみましょう!
※Fの段階で①の押さえ方でも良いですね。ここは自分がやりやすいフォームでも良いです。
イントロ終了。
このイントロ部分はサビ前の歌中も同様に弾きながら歌う形で大丈夫だと思います。
頭で考えなくても自然に手が動いてしまうくらい繰り返し練習してみましょう!
それが出来る頃にはサビは難なく初鍵で弾ける状態になってるはずです。
その時のためにコード進行だけ記載しておきますね。
サビ
1小節目 | 2小節目 | 3小節目 | 4小節目 |
Am Am7/G | F C | C G | F C/E Dm7 C |
ギターソロ前のコード進行
1小節目 | 2小節目 | 3小節目 | 4小節目 |
F C/E Dm7 | C B♭ F/A | G F | C |
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コードボイシングと分数コード
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上述でも記載したとおりコードをどのように押さえ、どのような響きにしたいかを考える。
その単音の配列の仕方をボイシングと言います。
また、ボイシングはアーティストによってクセや特徴、センスが出やすい部分だと思います。ボイシングを考える際は以下を気にしながら模索してみましょう!
・トップの音が歌の邪魔にならないか
・歌いながら手元を見なくてすむよう移行がスムーズか
・コードを弾いた時の歌メロが和音の中に入っているか
弾き語りというのは絶対的に歌が主役でありピアノは伴奏です。歌をより良く魅せるための伴奏なのだと心得ておきましょう。その中の武器の一つがボイシングですね。
この「LET IT BE」でも少なからず分数コードが出てきます。
C/Eであれば右手のコードはCで左手のベース音はE(ミ)を弾きなさいという事になります。
ここでもボイシングが関わってきますが、ベースを入れての和音と考えれば省略しても良い音が出てくるケースもあります。
C/Eであれば右手はドとソを押さえていれば和音としては成立します。
また、テンションコード(7th,M7,9th,6thなどなど)の場合はコードのルート音は弾かない方が響としてスッキリする場合があります。Amであれば左手A(ラ)を弾き、右手はドミソ(ソが7th)と押さえ、ルート音に当たるA(ラ)は省略してコードを弾く。
このボイシングや分数コードは基本は自由な考えで良いと思うのですが、ある一定のルールや法則というものが勿論あります。多分、いろんな曲を習得していけば、そのルールや法則に皆さんも気づいてくる事かと思いますのであえてここでは伏せておきましょう。※自分で気づくという事が大切なので!
弾き語り時の場合の左手は?
弾き語りの場合の左手ですが大半はベース音の役割を担う形になります。コードのルート音、分数表示であれば指定の音を弾けばオッケーです。左手のパターンというのも、これまた書き出すと長くなりますので今回は上記2点を覚えておいて「LET IT BE」挑戦してみて下さいね。弾き語りの左手については別途説明が必要になるので、またこの先に記事にしたいと思います。
【まとめ】
さて、長くなりましたが今日のまとめです。
・コードを押さえる際はルート音が最下位でなくても良い
・ボイシングは以下の点に気をつけよう
・トップの音が歌の邪魔にならないか
・歌いながら手元を見なくてすむよう移行がスムーズか
・コードを弾いた時の歌メロが和音の中に入っているか
・コードを弾く場合の左手はルート音を弾く、分数コードの場合は分子がコードで分母は指定音を弾く
では今回は随分長くなりましたのでここで終わりにしたいと思います。
最初の曲は数小節でもかなりの時間を要すると思いますが、2曲目を練習する頃にはその半分の時間でマスターできると思うので踏ん張って下さいね!
あとコード進行や曲中でのコードの選択についてはそれぞれ解釈があります。今回は出来るだけ分かり易いようにしてありますので市販の譜面とは違った部分もあるかと思います。色々自分でコピーして発見し楽しんでください!
次回は、第5回『ペダルを上手に使うコツと電子ピアノのおすすめペダル 』についてです!
誰でも出来るピアノ弾き語り練習講座①コードを覚えてらくらく伴奏
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